“アルコックス^®”のラインナップ

アルコックスLシリーズは、従来空白域とされていた平均分子量5～10万の間を埋める低分子量ポリエチレンオキサイドです。アルコックスLシリーズは、従来のポリエチレンオキサイドに比べて、非常に分子量分布が狭く、今後、新たな特性や用途の開発が期待されています。
Lシリーズの水溶液は、曳糸性のある高分子量成分を含まないため、インクジェット用インクの増粘剤などに使用できます。また、分子量分布の狭い低分子量グレードのため溶融粘度が低く、樹脂添加剤用途などで、混合時のシェアによる劣化や樹脂からのブリードが少ないなどの特徴を有しています。

アルコックス^®Lシリーズの性状

外観	白色ないし微黄色粉体
粒径	1.0 mm以下
嵩密度	約0.2 g/cm3
融点	約67℃
多分散度(Mw/Mn)	約1.5

水溶液粘度（水溶液濃度と水溶液粘度）

Lシリーズの水溶液は、アルコックスR-150と同程度の水溶液粘度ですが、L-6、L-11から選択することにより、細かな粘度調整をすることが可能です。

溶融粘度

Lシリーズは、約6万から約11万のわずかな分子量の違いで、MFR値（流れ量）、溶融粘度が大きく変わります。

製品名	MFR	溶融粘度
L-11	251 g/10min.	290 Pa･s
L-6	940 g/10min.	80 Pa･s

（測定例）

試験温度	150.0℃
試験圧力	10.0 MPa
ダイ	L 2.0 mm　D 1.0 mm

荷姿