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“アルコックス®”のラインナップ

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アルコックスEグレード, Rグレードは、エチレンオキサイドの単独重合体のレギュラーグレードです。分子量が約10万~約700万までの数多くのグレードを取り揃えておりますので、用途に合わせてご選択が可能です。
少量の添加で水溶液に粘度や曳糸性を付与したい場合には高粘度グレード、粘度を上げたいけれど曳糸性が問題となる塗料用途などでは低・中粘度グレード、添加濃度を増やしたいけれど粘度を抑えたい場合には低粘度グレードが適しています。

製品名 特徴  分子量 水溶液濃度 水溶液粘度
E-300 高粘度 約700万 0.5wt% 280 ~ 380mPa・s
E-240 約500万 0.5wt% 180 ~ 280mPa・s
E-160 約400万 0.5wt% 100 ~ 200mPa・s
E-100 約300万 0.5wt% 80 ~ 120mPa・s
E-75 約200万 0.5wt% 30 ~ 70mPa・s
E-60 中粘度 100 ~ 150万 2wt% 1,000 ~ 4,000mPa・s
E-45 60 ~ 100万 2wt% 150 ~ 600mPa・s
E-30 40 ~ 55万 2wt% 20 ~ 100mPa・s
R-1000 低粘度 25 ~ 40万 10wt% 1,000 ~ 4,000mPa・s
R-400 20 ~ 30万 10wt% 200 ~ 800mPa・s
R-150 10 ~ 20万 10wt% 50 ~ 200mPa・s

水溶液粘度(分子量と水溶液粘度)

アルコックスの平均分子量と水溶液粘度の関係を示します。
高分子量のグレードを使用すると、水溶液の増粘効果が飛躍的に高くなり、E-300などの高粘度グレードでは、濃度が0.5%でも非常に高い増粘効果を示します。

グラフ

水溶液粘度(水溶液濃度と水溶液粘度)

アルコックスの代表的なグレードの、濃度と水溶液粘度の関係を示します。

グラフ

有機溶媒を用いた場合の溶液粘度

アルコックスの水溶液粘度とアセトニトリル溶液粘度を示します。
有機溶媒溶液は、水溶液に比べると粘度は低くなりますが、有機溶媒中においても増粘効果を有します。(溶媒の種類により粘度は異なります)

  R-150(10wt%) E-45(2wt%) E-300(0.5wt%)
178mPa・s 343mPa・s 325mPa・s
アセトニトリル 59mPa・s 85mPa・s 102mPa・s

(測定例)

溶融粘度

フローテスタで測定したアルコックスの溶融粘度を示します。
アルコックスは、高い溶融粘度を有します。特に、分子量の大きなグレードでは、極めて高い溶融粘度となります。

グラフ

  MFR 溶融粘度
E-300 1g/10min. 49,000 Pa・s
E-45 9 g/10min. 7,800 Pa・s
R-150 684 g/10min. 110 Pa・s

(測定例)

試験温度 150.0℃
試験圧力 10.0 MPa
ダイ L 2.0 mm D 1.0 mm