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“アルコックス”は、非常に大きな分子量を持つポリエチレンオキサイドで、その分子量は数万から数百万に達します。
“アルコックス”は、明成化学工業が独自に開発した触媒でエチレンオキサイド(EO)を開環重合して製造されます。
“アルコックス”は、常温で流動性を持つ白色の粉末で、熱可塑性を持つため、成型材料として使用できます。また、水に溶ける水溶性樹脂であり、その水溶液の特有な粘性を生かして、各方面で利用されています。
このように、“アルコックス”は水溶性と熱可塑性を合わせ持つ特異なポリマーとして、他の樹脂にはない特徴を生かした多彩な用途開発が行われています。
外観 | 白色ないし微黄色粉体 |
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粒径 | 1.0 mm以下 |
嵩密度 | 約0.4 g/cm3 |
融点 | 65~67℃ |
“アルコックス”の各種溶媒への溶解性(1wt%溶液)を示します。アセトニトリルやジクロロメタンには室温(25℃)で溶解します。また、アセトン、メタノールなどには50℃に加熱することにより溶解します。
“アルコックス”は、窒素雰囲気下では、350℃付近まで、ほとんど重量減少がありません。一方、空気雰囲気下では、200℃付近から、分解による急激な重量減少がおこります。
“アルコックス”の熱重量減少曲線を示します。