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アルコックス®とは?

水溶性熱可塑性樹脂アルコックス®

“アルコックス®”とは?

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“アルコックス”は、非常に大きな分子量を持つポリエチレンオキサイドで、その分子量は数万から数百万に達します。

“アルコックス”は、明成化学工業が独自に開発した触媒でエチレンオキサイド(EO)を開環重合して製造されます。

“アルコックス”は、常温で流動性を持つ白色の粉末で、熱可塑性を持つため、成型材料として使用できます。また、水に溶ける水溶性樹脂であり、その水溶液の特有な粘性を生かして、各方面で利用されています。

このように、“アルコックス”は水溶性と熱可塑性を合わせ持つ特異なポリマーとして、他の樹脂にはない特徴を生かした多彩な用途開発が行われています。

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“アルコックス®”の性質

水溶性ポリマー・・・あらゆる割合で水に溶解します。熱可塑性ポリマー・・・融点以上で成型加工が可能です。非イオン性ポリマー・・・他の薬品の影響を受けにくい性質です。

“アルコックス®”水溶液

水とあらゆる割合で溶解します。極めて低濃度で高い粘性と強い曳糸性を示します。他の多くの薬品と併用しても水溶性はそこなわれません。粘土やシリカなどの懸濁液では凝集沈降作用を持っています。濡れると接着性を持ち、乾くと簡単に剥がれます。希薄水溶液には、流動抵抗の減少効果があります。

“アルコックス®”樹脂

特定の極性有機溶媒に溶解します。空気中では、吸湿性が小さい水溶性樹脂です。各種樹脂との相溶性があります。熱ロール、押し出し、および鋳型成型で加工できます。高分子固体電解質の媒質として適しています。

“アルコックス®”の安全性

完全燃焼しやすく、Nox、Soxなどの有毒ガスの発生はありません。経口毒性が極めて低いポリマーです。皮膚や眼に対する刺激性もほとんどありません。

“アルコックス®”の一般性状

外観 白色ないし微黄色粉体
粒径 1.0 mm以下
嵩密度 約0.4 g/cm3
融点 65~67℃

溶解性

“アルコックス”の各種溶媒への溶解性(1wt%溶液)を示します。アセトニトリルやジクロロメタンには室温(25℃)で溶解します。また、アセトン、メタノールなどには50℃に加熱することにより溶解します。

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熱安定性

“アルコックス”は、窒素雰囲気下では、350℃付近まで、ほとんど重量減少がありません。一方、空気雰囲気下では、200℃付近から、分解による急激な重量減少がおこります。
“アルコックス”の熱重量減少曲線を示します。

グラフ

荷姿

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